英語嫌いのTOEIC400点台からの就職活動

今年は就活改革元年で、8月が選考開始(実質的にはそれ以前に懇親会などで企業の方と接触する機会はあります)という異例の形でしたのでどんな展開になるか予想がしにくかったのですが、面接の結果が即日出るというようなハイテンポな流れで、就活生にとっては精神的・身体的に大変厳しいものでした。


エントリーシートを通過するのが第一関門ではありますが、その後の面接はさらにシビアで最終面接までたどり着くことはなかなかできません。マルチリンガル(複数の言語を話せる)でクラブ活動にも励み、学業成績が申し分なくとも第一志望の企業から内定をもらえるわけではありません。人間が評価するのですから、面接官との相性も多少なりとも関係あることでしょう。ただ一つ言えるのは、自分の本心から話すことが大切だということです。表面的に繕っていても、百戦錬磨の面接官には見抜かれてしまいます。自分自身で心から思っていることには「重み」があります。自信を持って話せるからです。


毎年、TOEICでスコアアップを果たし自分に自信がつきそれがきっかけで第一志望の企業から内定をもらえましたという声をいただきます。今年も最後の最後まであきらめず、難関の第一志望の企業から内定が出た大学生がいます。その大学生はもともと英語に苦手意識がありましたが、リスニングと音読を毎日繰り返し、問題演習を重ね3ヵ月間で300点以上のスコアアップを果たし750点を取りました。この750点というスコアは一般的にはハイスコアですが、800点~900点以上のスコアを持っている人もいますから、就活で大きな武器になることはありません。


ここで大切なのは、結果ではなく努力した過程です。確かにTOEICで高いスコアを持っていれば、英語ができるとみなしてもらえることでしょう。ただし、高得点のスコアを持ってることが必要十分かというとそんなことはありません。実際、会社に入ってから勉強すればTOEICのスコアも上がりますし、当然英語力も身につきます。上述の大学生の場合、苦手意識のあった英語で成功したことで自分自身が成し遂げたことに自信が持てるようになったことが重要なのです。もちろんこれだけで就活がうまくいくとは限りませんが自分が変わる一つのきっかけにはなると思います。ぜひTOEICのスコアで伸び悩んでいる方にはスコアアップを自分自身が変わる一つのきっかけにしてもらいたいと思います。一つの成功体験はさらなる成功体験につながります。


当教室ではエントリーシートや面接などのフォローもしておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。